「もしかして、うちの子は発達障害かもしれない」と感じたことはありませんか。
「トラブルが多い」「言うことを聞かない」「おとなしすぎる」など、その原因はさまざま。
実は今、一度はそう感じたことがあるという親は、以前よりとても多くなっています。
ここでは、グレーゾーンの子どもの親が、知っておきたい発達の知識や対処法をご案内します。
グレーゾーンの子どもの特徴
発達のグレーゾーンの子どもには、次のような特徴があります。
・一般的な成長についていけていない部分がある
・能力やスキルにばらつきがある
・発達障害の診断がつくほどではないが、本人も周りも困り事が多い
そのため、グレーゾーンの子は、典型的な発達の子や診断のある子どもに比べ、トラブルが起きやすいという特徴があります。
発達の領域とスペクトラム
子どもの発達には、認知機能、社会性、感情調整能力など、それぞれの領域があります。
そしてどの子どもも、その発達のパターンは、一人ひとりちがうのです。
発達の分野で、スペクトラムという言葉は、連続しているという意味で使われ、軽度から重度までさまざまな程度や特徴を持つことを示します。
(例えば、自閉スペクトラム症(ASD)は、高機能自閉症から重度の自閉症まで、多様な特徴を持つ人たちを含む言い方です。)
グレーゾーンの子どもはその中でも、定型的な発達の子と、診断がついて支援を受けることができる子どもとの、ちょうどはざまに位置しています。
だからこそ、その対応がむずかしいといわれているのです。
グレーゾーンの子どもへの言葉がけ
ポイントはコミュニケーション
特にグレーゾーンの子どもが、つまずきがちなポイントがコミュニケーションです。
その理由は、社会性や、感情のコントロールについての発達がゆっくりである場合が多いため。
ですが、今まで感情や社会性についての知識は、あまり重要視されていませんでした。
その結果、家庭や学校では
「ちゃんとしなさい!」「どうしてそんなことばかりするの!」
などのように、子どもを叱ってしまいがちになるのです。
感情をあらわすことばを使う
このように、子どもを頭ごなしに叱ることは、逆効果にしかなりません。
では、どうすればいいでしょうか。
グレーゾーンの子どもには特におすすめの言葉がけがあります。
それは、「気持ちをあらわすことば」を使うこと。
例えば
「片づけると気持ちがいいね」
「ゲームに負けてくやしかったね」
などのように、その時の気持ちを想像し、意識した言葉がけをしてみましょう。
そうしていくことで子どもには、自分の気持ちに気づき、他者の気持ちを想像する力が育まれていきます。
親も発達やEQの知識を身につけましょう
自分の子どもが発達障害やグレーゾーンかもしれないと思った時、まず思い浮かべるのが専門家に相談することではないでしょうか。
もちろん、それはとても大切なことです。
でも、一番子どもが接する機会が多いのは、親であるみなさんですよね。
だから、子育てがはじまったら、大人がぜひ、発達や子どもへの言葉がけについて学んでほしいと思います。
特にEQ(感情の知性)の知識は子育てをするうえで、ぜひ知っておいてほしい内容です。
EQについてはこちら 思いやりのコミュニケーション EQを高める感情の教育
グレーゾーンの子どもの発達とEQを意識した言葉がけの工夫、ぜひ参考にしてみてくださいね。
思いやりのある子に育てるための
EQ子育てレッスンヒント
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