「うちの子はやる気がなくて…」
こんなご相談を受けることがあります。
今はお子さんのやる気がなくても、やる気のある子に育てることができたらいいですよね。
そのためにはどうしたらいいのか。
こどものタイプ別に考えてみたいと思います。
こどもの4つのタイプ
もともとお子さんには、いろいろなタイプがあります。
例えば
・慎重で新しいことが苦手なこども
・周りの目を気にしてしまうこども
・細かいことを気にするこども
・怒りっぽいこども
などなど
こどものやる気を育てるには、その子のタイプにあった言葉がけをしていくことがポイントになります。
慎重で新しいことが苦手なこども
![](https://home-teru.com/wp-content/uploads/2023/05/nayamu_girl2.png)
もともと慎重な子は、いろいろなことに不安を感じやすいという特徴があります。
でも、それは決して悪いことばかりではありません。
不安を感じることは、危ないことへのセンサーが働くということでもあるのです。
ただ、このタイプの子は失敗することをとてもこわがることがあります。
極端なケースだと、失敗したらすべてが終わりと思ってしまうような子もいます。
だからこのタイプの子には
「いつもこつこつがんばっているよね」
「失敗したときはチャンスだよ。力が伸びる時だからね」
など、失敗しても大丈夫なんだと自信をつけてあげることがポイントになります。
周りの目を気にしてしまうこども
![](https://home-teru.com/wp-content/uploads/2023/05/pose_kubifuri_man.png)
周りを気にしてしまう子は、色々なことによく気がつくという良い点があります。
でもその分、自分が周りの子にどう思われるかといつも心配しています。
そして、本当はやりたいことがあっても、その気持ちをおさえてしまうのです。
このタイプの子には
「あなたのことを好きな子もいれば嫌いな子もいるのはあたりまえ」
「自分の好きなことをしていいんだよ」
と伝えてあげましょう。
自分は自分、ひとはひとと思えるようになることが大切です。
細かいことを気にするこども
![](https://home-teru.com/wp-content/uploads/2023/05/boy_think.png)
細かいことが気になる子は、自分なりのこだわりを持っていることが多いです。
一度興味をもったことは、深く掘り下げていきます。
こういう子は、好きなことへのモチベーションはもともと高いのです。
ですがその一方で、興味のないことに対してやる気をみせないことも多いです。
このタイプの子には
「スケジュールをつくって生活すると好きなことをする時間ができるね」
「これができたら、○○(好きなこと)がもっとわかるようにようになるかも」
などのように、メリットを感じさせる言葉がけをしてあげるといいでしょう。
怒りっぽいこども
![](https://home-teru.com/wp-content/uploads/2023/05/boy02_angry.png)
怒りっぽい子は、正義感が強く積極的である場合が多いです。
自分が一番だと感じられると、先頭にたってやる気をみせます。
でも一方で、他の子のほうがすごいと感じたりすると、すっかりやる気をなくしてしまいます。
一番でない自分には価値を感じられなくなってしまうからなのです。
このタイプの子には
「みんなと一緒にがんばれたら楽しいね」
「いつも応援してくれるひとがいるよ」
のようにメッセージを伝えましょう。
感謝の気持ちに気づくことで、助けられていると感じ、モチベーションが高まっていきます。
本当のやる気とは
![](https://home-teru.com/wp-content/uploads/2023/05/pose_genki01_boy.png)
モチベーションをあげるための方法には、内発的な動機づけと外発的な動機づけという2つの種類があります。
外発的動機づけとは、ほめること、罰をあたえることなど、ほかの人から与えられるものによってやる気をださせることです。
対して内発的な動機づけとは、自分の中からわきあがってくる、興味や関心などがモチベーションになってくるというもの。
こどものモチベーションを育てるためには、この内発的な動機づけを高めていくことが大切です。
そしてそのためには、こどもが自分自身に自信をもつことが大切です。
自分には価値があると信じられる自己肯定感を育てることが必要になるのです。
欠点と思える点は、見方をかえれば長所になります。
そこをしっかり認めたうえで、こどものタイプにあわせた言葉がけをしていくこと。
そのような日々の努力の積み重ねで、こどもたちの本当のやる気を引き出していってほしいと思っています。
発達障害のある子の子育てのヒントをメルマガでお届けしています
ご登録をお待ちしています