自己肯定感の育み方:子どもの自律をうながす3つのポイント①選択できる自由

子どもの自律を育むうえで、一番大切なのが自己肯定感。
幸せを感じやすい子は自律した子に成長します。
この記事では、自律をうながすポイント①
自分で選択することができる自由について説明します。

選択できる自由とは、自分で決めることができるということ。
子どもに選択させることを尊重すると、子どもは、自分で考え、行動する能力を身につけることができます。

「自分でできる」という気持ち、その経験が自己肯定感を高めていきます。

では、どのように子どもに選択させる環境をつくっていったらいいのでしょうか。
それには発達段階に応じ、声がけを工夫していくことが効果的です。

①乳幼児期 0歳~2歳ごろ

乳幼児はまだ大人の保護が必要な時期です。
選択についてもまだ、遊ぶ時におもちゃを選ばせるなど小さな決定に触れる段階です。


②幼児期 2歳~5歳ごろ
幼児期になると、だんだんと自我が芽生えてきます。
いやいや期といって、子どもが自分の意思を押し通したくなる時期でもあります。
子どもに全てを選択させるのではなく、2つを大人が選んでおき、その中から
「どちらがいいかな」
と選択させるといいでしょう。

③学童期 6歳~12歳ごろ
このころになったら、だんだんと重要な決定も自分で選択していく準備をはじめましょう。

・趣味や習い事などの選択
子供が興味を持っているものを選択できるよう促していきましょう。
大人から「これをやりなさい」と一方的に決めてしまうと、自己決定の力は育まれません。
子どもが自分で選べないという場合は、一緒に考えていく形をとるといいかもしれません。

・家事の分担の選択
掃除、洗い物など、いくつかの家事の中から好きな家事を選んでもらいましょう。
そして、その家事を担当してもらいます。
そうすることで、家族の一員である、家族の役に立っているという貢献の気持ちがうまれます。
自分が何かに貢献しているという気持ちは、幸福感を高める重要な要素になります。

・自分の時間の選択
だんだんと、宿題、習い事、遊びなど時間の管理が必要になってきます。
そのスケジュールを、子どもが自分で立てる機会をつくりましょう。
スケジュールを立ててみることで、時間の使い方もおぼえていくことができます。

大人が選択する自由を教えていくことで、子どもには、自己決定力や責任感が育まれていきます。
これによって、子どもは問題解決能力を身につけていき、将来の自律へとつながっていきます。

また、選択する自由がある環境においては、親子関係もより良好になります。
大人が子どもたちの意見や選択肢を尊重し、サポートする姿勢を示すことで、子どもたちは大人に対して信頼感を持てるからです。

子どもの自律をうながす重要ポイント①選択する自由。

発達段階に応じた選択をさせていくことで、子どもの成長と自律をうながし、自己肯定感を育んでいきましょう。


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ことばのおまもり 自己肯定感を育む28の言葉 


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