「いつもと違う」に要注意 知っておきたい子どものストレス反応と対処法

子育てをしていると、子どもの様子がいつもと違うと感じることはよくあることと思います。
もしかしたらそれは、過度にストレスを感じているこどもからのメッセージかもしれません。
子どもも大人と同様に、ストレス過多になることがあります。
ここでは、子どもがストレスを感じている時、どんな反応が現れるか、またそんな時、どう対処したらいいのかをお知らせします。

子どものストレスは、主に、身体、感情、行動の3つの分野に反応があらわれます。

・頭痛、腰痛、腹痛などが増える
・ちょっとしたことで疲れやすくなる
・眠りが浅くなって、何度も起きてしまう
・アトピー性皮膚炎やじんましんがひどくなる
・手や声がふるえたりする

・イライラしたり、怒りっぽくなるという怒りの気持ち
・元気がなくなり、すぐに泣いたりという落ち込んだ気持ち
・びくびくしたり落ち着かなくなる不安な気持ち

・反抗的な態度をとることが増える
・ことばや態度が乱暴になる
・今まで以上に甘えて、離れたがらない
・やる気がなくなり、ぼんやりしていることが多い
・今まではできていたことができなくなる

まず知っておきたいことは、ストレス反応は、こどもがいつもと違う状況に対処しようとしておこる自然な反応だということです。

子ども自身は、自分がストレスを感じているんだということがわからずに、不快な状態です。
子どものその気持ちを否定せずに、言葉にして伝えてあげましょう。

大人が自分をわかってくれていると感じることで、安心し、ストレスに立ち向かえる力が湧いてきます。

普段から、手をとる、背中をなでる、抱きしめるなどのスキンシップを多くとりましょう。
スキンシップは「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンを分泌します。
リラックスした気持ちで触れ合うと、親子のどちらの脳内にもオキシトシンは分泌されるのです。
マッサージをするのも効果的。
スキンシップをたくさん受けている子は、ストレスを感じにくくなっていきます。

自分がどうすればリラックスできるのかを知っておくことはとても大切です。
子どもの好きなことを一緒にみつけておきましょう。
子どもが自分で、自分の好きなことをしている時の状態を思い出せるようにできると、いつでもリラックスすることができるようになります。

マインドフルネスや、深呼吸の方法、筋弛緩法などを教え、毎日実践することも効果的です。

マインドフルネスについてはこちらもご覧ください☟

マインドフルネスってなんだろう?こどももおとなも穏やかになれる気づきの力
ちょっとしたことでショックをうける繊細な子、その理由とマインドフルネスの効果

悪いもののように思われがちなストレス。
しかし適度なストレスはやる気を向上させ、学習や成長を促します。
ただし、適度なストレスと過度なストレスは違います。
大切なのは、ストレスが適度な範囲にとどまっていること。
そのために、おとなとの安心できる関係、リラックスできる環境が大切です。
親子でストレスについて知っておくことは、子供の成長にとても良い影響を及ぼします。

大人もこどももストレスケアを身につけて、楽しく生活していけるといいですね。


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