母親が子どもをよく観察し、ひとつひとつ丁寧にサポートしていくことは、子どもの成長にとって、重要な意味をもちます。
この記事では、あるエピソードをもとに、子どもの自己肯定感を育むためのアプローチ方法をお伝えします。
母の驚きの一歩
先日、あるお母さんから
「生活スキルやお友達関係についてすこし遅れていると言われてしまいました」
と、ご相談がありました。
「ごはんやお着換えは、おうちではどのくらいできていますか」
と聞くと、
「家では忙しいので、私が食べさせたり、着せたりしています」
とのこと。
「練習しないとできるようにならないですよー」
と伝えたところ、そのお母さんはびっくり!
歩いたり、走ったり、普通にできるようになっていたので、子どもはなんでもそのうち自分でできるようになると思っていたそうなのです。
「そうか、わたしが教えるのね!」
そしてお子さんは
「最近、すぐ”できないもん”と言うようになっていました」
とのこと。
子どもの今の段階を見極める
大人がみると、簡単にできるだろうと思えるような生活のスキル。
でもこどもにとっては、どれもみなはじめから簡単にできるものではありません。
例えば、食事を例にとってみましょう。
スプーンやフォークを使って食べられるか。
右手と左手を同時に使えるか。
お箸をつかって食べることができるか…
などなど、いくつものステップがあります。
まずは今、その子がどのくらいの段階なのか、見極めてくださいね。
自分で「できる」という体験が大切
子どもには、それぞれ得意不得意があります。
すぐにできることもあれば、なかなか上手にできないこともあるかもしれません。
そんな時は、ほんの少しだけ手伝ってあげて、子どもが自分でできるようにサポートしていってあげましょう。
例えば、お茶碗をこどもに持たせて、その手の下からそっと支える。というようなサポートの仕方があります。
そして、ひとつひとつ
「よくがんばったね!すごいね!」
と、子どもを認めて、一緒に喜びましょう。
ここで大切なのは、全部をお母さんがやってあげるのはNGだということなのです。
やってもらっていると「自分はできない=自分には能力がない」と子どもは感じます。
これが積み重なると、自己肯定感が下がってしまいます。
「自分でできる」という体験を積み重なることが、子どもの自己肯定感を高めていくのです。
母の丁寧なサポートが子どもの自己肯定感を育む
多くの母親が専業主婦だった昔と違い、いまはほとんどの子どもが乳幼児期から保育園などで過ごします。
そのぶん、母子が触れ合う時間が短くなっていますよね。
けれど、たとえ短い時間であっても、大丈夫。
ここは子どもと向き合う時間と決めたら、ほかのことは考えず、子どもに全神経を集中します。
そのようにして丁寧に子どもに向き合い、サポートすることで、自己肯定感は育まれていきます。
その時だけは何かをしながら相手をするのではなく、子どもの顔をみて、声を聞き、しぐさや姿勢も観察しましょう。
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たくさん使って
「わたし(ぼく)はできるんだ」
という、こどもが自分を誇らしく思う気持ちをどんどん引き出してあげてくださいね。
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