ちょっとしたことでショックをうける繊細な子、その理由とマインドフルネスの効果

最近、繊細な子が増えてきています。
ミスしたり、注意されたり、ちょっとしたことですぐショックをうけてしまう。
中には、自分以外の子が注意されているのをみるだけでも部屋を飛び出したり、つらくなったりしてしまう子もいます。

人より刺激を多くうけとってしまう

どうして、すぐにショックをうけてしまうのでしょう。

もともと、人にはもって生まれた気質があります。

社交的で話し好きな大雑把なタイプの子。
自分の好きなことに集中するタイプの子など。

そして、その場の気配や空気に敏感な、繊細なタイプな子がいます。
繊細な子は、人より多くの刺激をうけとってしまいます。
なので、人が多かったり、常に大きな音がするような環境だと疲れてしまうのです。

評価や判断にも敏感

そして、自分が評価され判断されているという相手の対応にもとても敏感です。
人はもともと、相手から情報を受け取る時、ほとんどが非言語によるコミュニケーションを手掛かりにしています。

特に繊細な子は、声のトーンやしぐさなどにあらわれる人の気持ちに敏感です。
だから、言葉で伝えられることよりも、その周りの雰囲気を感じ取ってしまいます。
人の気持ちも考えすぎて、深読みしてしまいがちなのです。

マインドフルネスの効果

「気持ち」と「考え」「身体」と「行動」はつながっています。
ショックを受けやすい子は、身体が緊張状態になっていることも多いのです。

マインドフルネスはこんなお子さんにも、とても効果があります。

①背筋をのばして椅子に座り力を抜いて呼吸を観察します。
②息を吸うときにお腹がふくらんでいる、息をはくときにへこんでいることに気づきます。
③もしかしたらだんだん、他のことを考えてしまうかもしれません。
④でも、ほかのことを考えていることがダメとかは思わず、「今、考えた」と言葉にしておきます。
⑤考えはストップし、また、お腹がふくらんだ、へこんだと呼吸の観察にもどります。

はじめは、ちょっと難しいと感じるかもしれません。
でも、毎日短い時間からでも、少しずつ続けているとだんだん上手にできるようになっていきます。

5回注意がそれたら5回戻る。
10回注意がそれたら10回戻る。
それたら戻る。それたら戻る。

たったそれだけで大丈夫です。

マインドフルネスは、気持ちをコントロールしていくための効果的な練習です。

繊細な子は、人の気持ちがわかりとても優しいという特徴があります。
マインドフルネスを続けることで、自分のことも大切にする気持ちがうまれ、安定した心が育っていきます。

無理せず少しずつ、日常生活にとりいれてみてくださいね。


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