子どものためのアサーショントレーニング① 自己主張の3つのタイプとは

子どもの成長において、上手に自己主張ができるコミュニケーション能力の発達は、とても重要な鍵となります。

そのためにアサーショントレーニングを行うことで、子どもはコミュニケーションの貴重なスキルを身につけることができるようになります。

では、アサーションとはいったいどんなことなのか、また自己主張にはどんなタイプがあるのかをご紹介します。

アサーションとは何か?

アサーションとは、自分の気持ちや意見を上手に表現するための能力のことです。
自分も相手も大切にしながら自己主張を行うためのコミュニケーションのスキルです。

アサーションを身につけることの3つのメリット

  • メリット① 自信がつく 自分の気持ちや意見を上手に表現できるようになることで自信がうまれます。
  • メリット② コミュニケーションの力が高まる 友達のことも大切に考えられるようになるため、誤解や対立を減らすことができます。
  • メリット③ ストレスを管理できる  自分の気持ちや考えがはっきりするので、ストレスが少なくなります。

自己主張の3つのタイプ

では子どもたちは、普段どのようなかたちで自己主張をしているでしょうか。
自己主張のタイプには3つあり、それぞれドラえもんのキャラクターになぞらえることができます。

1.アグレッシブタイプ(攻撃型)

このタイプの子どもは、物事ははっきり伝えるが自分の考えを相手に押し付けてしまいます。

思ったことをそのままズバズバ言ったり、大声を張り上げたりします。
また勝ち負けで物事を決めたりしがちで、すぐ相手を非難したり、支配しようとします。

ドラえもんのキャラクターでは、ジャイアンですね。
「うまくいかないことは、みんなお前のせいだ!」

攻撃型の子どもは背景に「私はイイ、あなたはダメ」 という考え方を持っています。

2.ノンアサーティブタイプ(受け身型)

このタイプは自分よりも相手を優先してしまい思ったことを言えません

なにかたのまれるとおどおどして、嫌でも引き受けてしまいます。
また曖昧な言い方でかわそうとし、なにかあると黙りがちになります。

自分の考えや気持ちをあらわせず、内面に不満をためていってしまいます。

ドラえもんの、のび太くんがこのタイプです。
断りきれずに困ってしまい
「おーい、ドラえもーん」
と、いつも助けを求めていますよね。

3.アサーティブタイプ(調和的)

このタイプの子は自分のことも相手のことも同じように大切にしています

根本的には、みんなが対等だから、どんな時も自分の言いたいことをいっていいのだと思っています。
だから、はっきりと明確に自己主張するけれど、相手のことも考えながら話をします。

ドラえもんのキャラクターでは、しずかちゃんがこのタイプです。
例えば
「誘ってくれてありがとう。でも今日は家族でお出かけしなくてはならないの。ごめんね、また誘ってね。」
などのように、頼みごとをするときも、断ることも、はっきり上手に伝えています。

アサーティブなコミュニケーションのために

しずかちゃんのように、アサーティブな言い方を身につけていれば、自己主張も上手にすることができますよね。

自分の願いをかなえられるようになり、自分にはできることがあると、自己肯定感も高まるのです。

スキルを身につけ、子どもが自信を持ってコミュニケーションを楽しんでいけるように、アサーショントレーニングを実践していきましょう。


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