子どもたちが、お互いに自分の意見を言い合えるようになることはとても重要です。
アサーショントレーニングは、イヤなことを断るためのスキルを育て、コミュニケーションの力を養う手助けをする方法のひとつです。
アサーショントレーニングについてはこちらもご覧ください☟
子どものためのアサーショントレーニング① 自己主張の3つのタイプとは
子どものためのアサーショントレーニング② 親子で実践したいアイメッセージ
上手に断るための合言葉は「みかんていいな」
具体例を交えて説明していきます。
「みかんていいな」ってなに?
上手に断るために意識しておきたいのは、感情的にならず、具体的にわかりやすく伝えること。
そのために、次の4つの段階にわけてできるだけわかりやすく伝えていきます。
1. | み | ”み”たこと (客観的事実・状況) (Describe) |
2. | かん | ”かん”じたこと (自分の気持ち) (Express) |
3. | てい | ”てい”あん (提案) (Specify) |
4. | いな | ”いな” (否定されたときにどうするか) (Choose) |
この4つの頭文字をつなげて、「みかんていいな」。
これに合わせて、セリフを考えていくと、自分の気持ちを大切にしながら、相手のことも思いやる言い方で上手に断ることができるようになります。
お友達に誘われたけど断りたいときは
では、実際に「みかんていいな」にあてはめて考えてみましょう。
例えば、お友達にこんなにふうに誘われたとします。
「今日、児童館で一緒に遊ぼうよ」
1.(み)児童館か。…見たこと聞いたことをそのままいう
2.(かん)残念だな、楽しそうだと思うんだけど、今日は少し疲れているんだ…気持ちを伝える
3.(てい)明日はどうかな…ほかの案を提案する
4.(いな)明日はきみが都合が悪いのか。
じゃあ今度、僕からもまた声かけるね。
誘ってくれてありがとう…ダメだった時はどうするか
断りたい気持ちを、こんな形で伝えてみたらどうでしょうか。
ポイントは「気持ち」を伝えること
このように、断るときのポイントは、自分の気持ちを率直に伝えることです。
自分の状況に気持ちを添えて伝えれば、相手にも必要以上にイヤな思いをさせることはありません。
「断ったら相手に悪い」とか、「用事がないと断れない」という気持ちで
本当はイヤなのに、断ることができないということは大人になってもよくあることだと思います。
しかし、相手の気持ちも大切ですが、自分の気持ちを大切にすることも、同じようにとても重要なことです。
子どもの時から、アサーションスキルを身に着けていくことで、自分も無理しすぎることなく相手も大切にする、コミュニケーションの力を育むことができます。
ぜひ親子でも「みかんていいな」の合言葉を、試して、実践していってくださいね。
参考
こころが晴れるノート:うつと不安の認知療法自習帳 単行本 – Amazon
こころが晴れるノート うつと不安の認知療法自習帳 [ 大野裕(精神科医) ] 価格:1,320円(税込、送料無料) (2024/2/26時点) 楽天で購入 |
発達障害のある子の子育てのヒントをメルマガでお届けしています
ご登録をお待ちしています