「夢みる小学校」という映画をご存じでしょうか?
テストがない、「先生」がいない
子どもを主体とした体験学習を行う
「きのくに子どもの村学園」のドキュメンタリー映画です。
ずっと気になっていた映画、先日やっとみてくることができました。
教育目標は「自由なこども」
「きのくに子どもの村学園」には年齢別のクラスはなく、小1も小6も一緒。
時間割に「国語」や「算数」の文字はありません。
かわりにあるのは「プロジェクト」
体験学習を通し、教科を横断しながら総合的に学んでいくのです。
そんなことができるのだろうか。
正直なところ、実際にはうまくいかないのではと思ってみていました。
しかし、「好きなこと」に熱中して取り組む子どもたちは
足りない知識を自分で補い、自分で学び、生き生きと行動していく。
そのために「先生」ではなく「アドバイザー」として大人も活躍するのです。
教育目標は「自由なこども」だけれど「おとな」にも自由が確保されている。
だから何より本当にみんなが楽しそう!
こんな学校が存在するのだと驚きの連続でした。
文部科学省の選定映画
実はこの映画は文部科学省の選定映画です。
学校教育は、2020年に10年ぶりに学習指導要領が改訂され、「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」に舵が切られています。
ですが、今までの教育システムや考え方はそう簡単に変化できるものではないようです。
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201903/2.html#section3
この時代に大切なことは
今、「先生」になりたいという人はとても減っています。
この時代、「先生」という職業は本当に割の合わない仕事だから。
でも、それでも今、先生になった人たちは、とても頑張っています。
現場にいる先生たちの中にも、本当はもっと自由な教育をしたいと望んでいる人もたくさんいます。
本来、こどもを育てていくためには、大人たちにも柔軟な発想が必要です。
そして、こどもの「自由」な成長を見守ること。
それはつまり、こどもたちの「心」を大切にしていくことなのではないかと改めて実感します。
「夢見る小学校」の中では、通知表のない公立の伊那小学校、校則やテストのない区立桜丘中学校も紹介されています。
つまり、いまでは公教育でもこのような学びを実現することができるということ。
これからのこどもたちには、誰かの指示を待つのではなく主体的に考える力が必要とされます。
このことはつまりEQを高めていくことにもつながるのです。
もっともっと公教育でも「EQを高めていけるような自由で主体的な学び」ができるよう広げていってほしいと願っています。
私が私でいられること
昨日(2022年10月27日)文部科学省は
2021年度「不登校」と判断された小中学生は24万4940人、小中高、特別支援学校のいじめの認知件数は61万5351件で、ともに過去最多を記録したと発表しました。
とても心配です。
この映画の中で、ひとりの生徒が言っていた印象的な言葉があります。
「ここでなら私が私でいられるの」
今までの学校教育では、記憶力や計算能力が重要視され、またみんなが同じようであることが求められてきました。
でもそこには、他者との比較があり、そこから格差や分断がうまれます。
その中で苦しむ子どもたちが少なからずいるという現実があります。
そもそも、もともと人には優劣なんてないのです。
だれかのようになる必要はない。
私は私でいいはずなのだとみんなが思える世の中であってほしいと思っています。
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