「ホントは怒りたくないのに、ついイライラして怒ってしまう」
こんなパパ、ママたちにぜひ、知っておいてほしいのが「認知のゆがみ」と「べき思考」についてです。
実は、小さな出来事にも「怒り」を感じやすくなるのは、私たちの思考パターンに原因がある場合が多いのです。
認知のゆがみとは
「認知のゆがみ」とは、物事を、現実とはちがった見方をしてしまう思考のかたよりのことです。
例えば、子どもに
「おもちゃを片づけなさい」
と伝えたとします。その時子どもが、全く返事をしなかったら
「いつもこの子は、私の言うことをまったく聞こうとしない」
と感じるかもしれません。
でも、もしかしたら本当は、子どもは遊びに夢中で、声が聞こえていなかっただけかもしれないですよね。
このように、その時、自動的に頭にうかんでくる考え(自動思考)にとらわれてしまい、考えにかたよりがでてしまうことが「認知のゆがみ」です。
認知のゆがみは、怒りを大きくしてしまう原因になります。
「べき思考」とは
「べき思考」とは、「〜すべきだ」「〜しなければならない」といった絶対的な考え方です。
例えば
「子どもは大人の言うことを聞くべきだ」
と考えていると、言うことを聞かない子どもに対し、怒りを感じやすくなるのです。
「子どもは約束は守るべきだ」
「家族は家事を手伝うべきだ」
「兄弟は仲良くすべきだ」
このような「べき思考」が強すぎると、自分だけでなく周囲の人にもその考えを押し付けてしまいがちです。
そのすると、いつも何かにイライラしてしまい、他者も自分も責めてしまうなどの悪影響がみられます。
「認知のゆがみ」と「べき思考」を見直す方法
これを見直す方法として、まず、人はだれでも自分の考えは正しいと思いがちだということを知っておいてください。そして、みんなもまた同じように思っているはずだと感じています。
しかし、人はみなそれぞれ考え方は違います。
そのうえで、次のような方法を試してみてください。
1.自分の思考パターンに気づく:
自分がどのような認知のゆがみやべき思考を持っているか、見つめなおしてみましょう。
「○○すべき」と感じたら、いつ、何に対してそう感じたかを記録しておくのです。
そうすることで、自分がどんなことに怒りを感じやすいかがわかります。
2.現実的な視点を持つ:
自分が考えていることが、想像なのか、それとも事実なのか考えてみましょう。
客観的に物事をみつめなおすことが大切です。
3.しなやかな考え方を心がける:
「○○すべきだ」と言う考え方を「○○してくれると助かるな」などのように、しなやかな表現に置き換えてみましょう。
そうすることで、自分の期待することの大きさによるストレスが軽減されます。
4.感情をコントロールする練習
怒りを感じたときは、深呼吸をして一旦冷静になる時間を持ちましょう。感情のコントロールが上手くなるためには、普段の生活の中で練習することが効果的です。
まとめ
子育てのイライラは、「認知のゆがみ」や「べき思考」に気づくことで、かなり軽減されていきます。
また、感情のコントロール法を身につけることは、子育てのみならず、どんな場面でも自分の味方になります。
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