コロナ禍を経て、今だ続くマスク生活。そこに、物価高、円安…
日々の生活は、相変わらずストレスにあふれています。
子どもたちの生活もそれは同じ。
それどころか、大人以上にストレスをためている子も多いはずです。
こんな現代に必要なことは、なにか。
それは、EQ(こころの知性)を高めていく方法を学ぶこと。
EQ(こころの知性)ってなんだろう?
知能テストではかられるもの、それがIQ。
IQは「あたまの知性」ともいえます。
それに対し、EQは、「こころの知性」といわれています。
では、「こころの知性」ってどういうものなのでしょうか。
アメリカの心理学者 ダニエル・ゴールマンの著書「EQ こころの知能指数」によると
EQとは
「EQ こころの知能指数」 ダニエル・ゴールマン著自分の本当の気持ちを自覚し尊重して、心から納得できる決断をくだす能力。
衝動を自制し、不安や怒りのようなストレスのもとになる感情を制御する能力
目標の追求に挫折したときでも楽観を捨てず、自分自身を励ます能力
他人の気持ちを感じ取る共感能力
集団の中で調和を保ち、協力し合う社会的能力これらの能力がEQ、そしてEQは、学ぶことで高めていくことができる能力だとされています。
感情のコントロールと情動調律
例えば、赤ちゃんが泣いているとき、大人が抱いてあやしてあげますね。
動揺したこころを、大人が慰めてくれ、落ち着くことができる。
このように、大人がこどもに情動をあわせて行動してすることを「情動調律」といいます。
こどもは、こうした情動を「調律」してもらう経験を重ねることにより、
気持ちが混乱したときは、自分でも同じようにすればいいのだと学んでいきます。
このように、大人がこどもに感情のコントロールの仕方を伝えていくことにより、
こどもは感情を鎮める習慣を身に着けていきます。
いろいろな場面で何度も助けられたという経験が多いほど、心理的な健康が得られます。
そのようにして、こどものEQは高まっていくのです。
EQを高める子育てで大切なこと
こどもにとって、なにより大切なのは安心安全が守られていること。
こどもを批判したり、断定してしまうことは禁物です。
大人はこどもの話し相手になり、自分の感情を理解するのを助けてあげることが大切です。
そして、けんかしたり、悲しくなったりしたときにどうしたらよいのかを一緒に考え伝えてあげること。
それらの経験の積み重ねが、こどもの心を強くしていくのです。
参考図書
EQ~こころの知能指数
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