こどもの行動を、誰かから注意されたとき。
なんだかとても、いやな気持ちになりますよね。
怒りを感じる方も多いのではないでしょうか。
ではそんな時は、いったいどうすればいいのか。
「怒り」の感情と、そのコントロールについて考えてみたいと思います。
「怒り」の感情に気づく
こどもの行動を注意されると、親は自分が責められているように感じてしまいますよね。
「あなたの育て方が悪いからこどもがこうなるのだ」
と言われているように思うからです。
そして
「この子のせいで私が責められた」
と思ってしまうと、怒りがわいてきます。
また、場合によっては
「なぜあなたにそんなことを言われなくてはならないのだ」
という気持ちも浮かんでくるかもしれません。
怒りは自分の大切なものを侵害されたと思ったときにわいてくるもの。
すると、その感情のままに、こどもをガミガミ叱ってしまうこともあります。
だから、まず誰かに注意された時は、自分は怒りを感じているのではないかと気づいてください。
自動思考に気づく
「あなたの育て方が悪いからこどもがそうなるのだ」
「この子のせいで私が責められた」
これらは、こどもを注意された時に、自動的にわきあがってくる自分の考えです。
これを「自動思考」といいます。
このように私たちの頭の中では、何か出来事が起きた時、考えがうかんできています。
しかし、それは自動的にうかんでいるため、自分でも気づいていないことが多いのです。
しかも、その自動思考は正しいとはかぎりません。
「あなたのせい」だとはその人は言っていないし、そんなふうに考えていないかもしれないのです。
このように何か出来事が起きた時には、頭の中で、自分がなんとつぶやいているのか気づくこと。
そしてその考えは、本当に正しいのかを検証することが大切です。
そうすることで、自動思考に振り回されなくなり、「怒り」のようなネガティブな感情をコントロールしていくことができるのです。
問題の解決にむけて努力する
怒りをコントロールできると今度は、問題の解決に冷静に取り組めるようになります。
この場合は、注意されたことの内容について詳しく確かめてみましょう。
気を付けるポイントは次のようなものになります。
①注意された行動が具体的な内容であるか
②どんな状況でその行動がおきているのか
③本当はどんな行動をとったらよかったのか
例えば
「あなたの子はいつもうるさくて困っている」
と言われたとします。
「うるさい」にもいろいろありますよね。
声が大きすぎるとか、人が話している時におしゃべりをしてしまうとか…
具体的に、いつその行動が出やすいのか聞いてみましょう。
また、その人はこどもにどういう行動をとってほしいと思っているのかも確かめてみましょう。
「距離が近いときには少し小さな声で話してほしい」
など、より具体的であることが望ましいです。
「怒り」をコントロールして楽しく子育てを
このように「感情」について知ることで、コミュニケーションが楽になるヒントはたくさんあります。
「怒り」をコントロールするためには、「自動思考」に気づき、そこを見直すことで、客観的になりましょう。
そうすれば何か困ったことが起きても、前向きに問題を解決していこうという気持ちになれます。
感情をうまくコントロールし、穏やかに楽しく子育てをしていけるといいですね。
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