子育て中は、子どもに注意しなくてはならない場面がたくさんありますね。
「走っちゃダメ」「登っちゃダメ」
このように「ダメ」という禁止の言葉をつかい、注意することが多いのではないでしょうか。
この記事では、「ダメダメ」とばかり言わずに、もっと効果的に注意することができるポイントについてご説明します。
「ダメ」が効果的でない理由
子どもに「走ってはダメ」と伝えた場合
①まず「走る」という言葉が脳に飛び込んできます。
②そしてそのあと「ダメ」だと禁止されているのだと認識します。
脳は入ってきた言葉を順番に情報処理するため、「走ってはダメ」という言い方は2段階の処理になってしまうのです。
つまり、より多くの情報処理が必要になるということなんですね。
子どもにとっては、負荷が大きいということを知っておいてください。
してほしい行動のことばを伝える
ではどのようにすればよいでしょうか。
それは
「とまります」
のように、今、子どもにとってほしい行動の言葉を伝えるのです。
そうすれば子どもにも、言葉がスッと頭に入りやすくなります。
特に、まだ小さい子どもの場合には、
「短く」「具体的に」
とってほしい行動を伝えることが大切になります。
「ダメ」と言うのではなく「どうしたらよいのか」という具体的な方法を伝えることがポイントです。
いざというときには「ダメ!」
しかし、子どもが本当に危険なことをしてしまいそうなときがありますよね。
その時は、ためらわずに大きな声で
「ダメ!」
と、制止してください。
その時に大切なのは、「ダメ」と伝えることによって子どもを危険から守ること。
大人の真剣さは子どもに伝わります。
しかし、もし普段から口うるさく「ダメダメ」と言っていたとしたらどうでしょう。
伝わりづらいですよね。
いざというときに伝わりやすくするためにも、普段は肯定語で、冷静に注意してください。
普段と、いざというときの言葉の落差によって、より効果的に子どもに伝わりやすくなるのです。
子どもに何を伝えたいのかを考える
子どもに注意をするときのポイントをまとめます。
- 「ダメ」と言う禁止語ではなく「~しましょう」という肯定語を使う
- 「短く」「具体的」にとってほしい行動を伝える
- いざというときには「ダメ!」とはっきり制止する
子どもに注意をするときには、その注意で子どもに何を伝えたいのかをはっきりさせることが大切です。
子どものやる気を育みながら、社会性を身につけるためのルールも伝えていってくださいね。
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