自分の気持ちに気づく力を育てよう:EQを高める子育ての第一歩

「あなたは自分の気持ちに気づけていますか?」
忙しい日常の中で、自分の気持ちに向き合う時間を取れていますか?子育てや仕事で時間に追われる中、気持ちや感情のことなんて考えたこともないという人も多いのではないでしょうか。
でも本当は、普段から自分の気持ちに気づけているかどうかは、子どもとの関係やコミュニケーションのためにとても大切なことです。

感情の自覚がなければ、子どもや他人の行動にすぐ反応してしまい、叱ったり、怒ったりしてしまうことが増えるでしょう。逆に、自分の感情に気づいていれば、たちどまって冷静に対応することができます。
でも最近は特に「今の気持ちは?」と聞くと、思いのほか「わからない」という人が多いのです。
そこで、今回はおとな自身が「感情に気づく力」を育てるための具体的な方法を紹介します。

なぜ感情の自覚が大切なの?

例えば、仕事で疲れている時や、家事がたまっている時に、子どもが片付けをしなかったり、宿題を忘れたりすると、すぐに叱りたくなるかもしれません。しかし、その怒りは、子どもの行動そのものではなく、親自身のストレスや疲れから来ていることが多いのです。

「今日はあせっているな」「今はなんだかイライラしているな」
などのように自分の気持ちを普段から意識することで、子どもの行動に感情的に反応する前に、一息つき、冷静に対応しやすくなるはずです。

感情に気づくための具体的な方法

では、具体的にどのようにすれば自分の気持ちに気づけるようになるのでしょうか?感情を自覚するためには、以下の方法を試してみてください。

1.身体の反応に注目する

感情がわからなくても、身体は感情に反応しています。たとえば、肩がこっている、胃が痛い、頭が重いなどの身体的な違和感を感じた時、それが何らかの感情のサインかもしれません。「今、肩がこっているけど、何かストレスを感じているのかもしれない」などのように身体の状態には気を配りましょう。それが、思わぬ感情に気づくことにもつながっていきます。

2.表情リストを使う

感情が思い浮かばない場合、具体的な「感情リスト」を使うと役立ちます。
たとえば、「喜び」「不安」「イライラ」「寂しさ」など、表情のリストを見ながら「今の自分の気持ちに近いのは?」と選ぶだけでも、自分の気持ちを探る助けになります。最初は漠然としていても、少しずつ自分の状態に近い感情が見えてくることがあります。

3. 小さな感情から始める

「大きな感情」ではなく、「小さな感情」から意識するのも一つの方法です。
たとえば、「今日は気持ちがいい」「なんだか落ち着かない」など、どんな小さな感情でも、自分の中に存在していることに気づくことが大切です。感情を無理に大きく表現しようとせず、まずは日常の中でのささやかな感情に気づくことから始めてみましょう。

感情の自覚はEQを高める第一歩

自分の感情に気づけるかどうかは、子育てに大きな影響をあたえます。感情を理解し、自覚することで、親として冷静に対応する力が育ち、子どもとの関係もより良いものへと変わっていくからです。少しずつ「感情に気づく力」を高めていくことで、日常のストレスの解消にもつなげていきましょう。

もし「もっと感情の理解を深めたい」「EQを高める具体的な方法を知りたい」と思われたなら、ぜひEQ動画講座をチェックしてみてください。感情知能(EQ)の向上に役立つ実践的なアプローチを、動画を通じてわかりやすく学ぶことができます。

感情の自覚はEQを高める子育ての第一歩。感情を理解し自分を大切にして、子育て時間を楽しんで過ごしてくださいね!


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