「すぐかんしゃくを起こす」「うそをつくようになった」「反抗的な態度をとる」
子どもの成長とともに、こんな悩みを抱える保護者も多いのではないでしょうか。
特に「4歳の壁」として認識される、子どもの発達のステップ。
この壁を乗り越えるには、発達を理解することが、その対応のカギとなります。
この記事では、4歳の壁といわれる子どもの心理と発達の特徴、そしてその対応方法についてくわしく説明します。
「4歳の壁」発達の特徴
- 感情の発達
この年齢での子どもは、感情をより深く複雑に感じることができるようになります。
しかし、まだその感情を言葉にしてうまく表すことができません。
その結果、そのフラストレーションがかんしゃくとしてあらわれるのです。 - 認知的発達
使える言葉が増えてきて、おしゃべりが上手にできるようになります。
想像する力や記憶力もよくなります。
それはつまり、「うそをつく」といった大人にとってはよくないと思われることも、できるようになったいうことです。 - 自立心の発達
このように感情の発達、認知的発達が進むことで、わかること、できることが増えてきます。
そして「自分でやりたい」「自分が決めたい」という欲求、自立心が強くなってくるのです。
しかし、そうした欲求はいつも叶えられるわけではありません。
その葛藤が「反抗」や「反発」となりあらわれてきます。
効果的な対処法
- 子どもの感情(気持ち)を言葉にして伝える
「イライラしちゃったんだね」「ワクワクするね」などのように言葉にしてあげましょう。
感情をラベリングすることにより、子どもは自分が感じているものがいったいなんなのかを理解していきます。 - 一貫したルールを決めておく
一貫性のあるルールを決めることで、子どもは安心感を持って行動できるようになります。
「うそをつかない」など、守ってほしいことを家族で話し合って決めましょう。
ルールが明確であったほうが、子どもは安心できるのです。 - 選択肢を与える
何を着るか、何を食べるかなど、日常の簡単な選択をさせる機会をつくりましょう。
子どもは自分の意志を尊重されていると感じることで、大人への信頼もうまれます。
ルールを守るときと、自分の意思が尊重されるとき、どちらも経験することが大切になります。 - こどもの話をよく聴く
子どもが話しているときは、目を見て耳を傾け、興味を持って反応しましょう。
話を聴いてもらっているという安心感が、大人への信頼につながっていきます。
まとめ
「4歳の壁」は、かんしゃくや単なる反抗だけではありません。
子どもの自立心や「がまん」の力を育てる絶好の機会でもあります。
そして、そのためには保護者自身が、自分の感情のコントロールをしていくことが大切です。
大人が冷静であれば、子どもも感情のコントロールを学びやすくなるからです。
しかし、保護者自身に余裕がないと、それもなかなかむずかしくなってしまいますよね。
そんな時は、ひとりだけで頑張りすぎず、家族やお友達を頼ったり、地域のサポートなども上手に利用してください。
EQを高める子育てでは、「感情の理解」や「コントロールの力」を学んでいくことができます。
「感情」の力を上手に利用し、「4歳の壁」も親子で楽しく乗り越えていきましょう。
思いやりのある子に育てるための
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