EQという言葉をご存じでしょうか。EQは、今ビジネスの世界でも注目され、研修やトレーニングで学ばれる重要なスキルとして位置付けられています。
ではその、EQとはいったいどういうことを指すのでしょうか。
またなぜ子育て中の大人がEQを高めるといいのか、そのメリットについてお伝えします。
EQとは?
EQとは、(Emotional Quotient)の略で「感情の知性」と訳されます。
IQ(Intelligence Quotient)は、よく知られているように、主に認知能力、論理的思考、言語などの知的な能力です。
それに対しEQは、感情をよく理解しそれを上手に利用することのできる力、非認知能力とも近い概念です。
では、具体的にどんな能力なのか、次に説明していきます。
感情を理解する力
感情が何であり、なぜ発生するのかを理解する能力。
自分や他人の感情がどのような状況や出来事に対応して生じるのかを理解することが含まれます。
感情を認識する力
他者や自分自身の感情を正確に認識する能力。
感情に気づく能力ということ。
顔の表情、声のトーン、しぐさなどからも感情を読み取る能力も含みます。
感情を管理する力(感情のコントロール)
感情を適切にコントロールし、調整する能力。
ストレスや不快感情に対処し、建設的な方法で感情を表現することが含まれます。
感情を利用する力(モチベーション)
感情を適切に利用して、問題解決や意思決定を行う能力。
感情が行動や判断にどのように影響を与えるかを理解し、それを利用して効果的に行動することが含まれます。
関係構築の力(コミュニケーション)
他者との良好な関係を築くための能力。
共感、思いやり、コミュニケーションスキル などが含まれます。
EQは教育で高めていくことのできる能力
EQはアメリカの心理学者、ダニエルゴールマンにより、爆発的に世の中に広まりました。
その著書「EQ こころの知能指数」では、EQは、学ぶことにより何歳からでも高めていくことのできる能力であると書かれています。
しかし、大人になってから学ぶのではなく、子育ての中でEQを育てることが、より効果的ですよね。
子育て中の大人がEQに注目するメリット
- 子どもの感情が理解できる
- 子どもとのコミュニケーションがよくできるようになる
- 子育て中に起きる問題に対し、解決する能力が高まる
- 大人が子どもの感情に共感し、思いやることができる
- 大人が子どものモデルとなるため、自然にEQの高い子どもが育まれる
変化の大きい今の時代だからこそ、注目されているEQ 感情の能力。
子育て中の大人の必須科目です。
ぜひEQを学び、高めることで、思いやりのある子どもたちを育んでいきましょう。
参考図書
EQこころの知能指数 ダニエル ゴールマン/著 土屋京子/訳
思いやりのある子に育てるための
子育てレッスンヒント
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