お子さんのタイプはどっち?学びがぐんと進む同時処理と継次処理の理解

お子さんの勉強をみていて
「なんでこんなことが覚えられないのかしら?」
と、思うことはないですか?

それはもしかしたら、あなたとお子さんの認知処理方法の違いが原因かもしれません。
認知処理とは、見たり聞いたりして得られた情報を整理して、記憶や判断などをすることです。
認知処理の仕方は、人によってそれぞれ違いがあるのです。

同時処理と継次処理

初めての場所に行くとき、地図をみてすぐにその場所がわかりますか?


それとも、「一つ目の信号を左に曲がり…」といったメモやカーナビが頼りになるでしょうか?

地図をみるほうがいいという人は「同時処理」タイプ
メモやカーナビのほうがいいという人は「継次処理」タイプです。

同時処理とは、まず物事の全体をとらえ、そこから細かい部分を連携させていく処理の仕方です。
同時処理タイプの人は、視覚の働きや空間の処理が優れています。

一方、継次処理とは、部分的なものを積み重ねて全体を理解していきます。
継次処理タイプの人は、聴覚的に捉えることや時系列で理解することが得意です。

同時処理の子に折り紙を教えるとき

例えば、子どもに折り紙を教えるときはどうしたらいいでしょうか。

同時処理の子に有効なのが、まず完成したお手本を見せるのが有効です。
そしてそこから折り紙を開いて、どうなっているか確認させます。

はじめに全体像がイメージできるので、理解が速いのです。

継次処理の子に折り紙を教えるとき

継次処理の子は、順番に折り紙を折って練習します。
その時、手順をひとつひとつていねいに説明しながら一緒に折っていきます。

ことばも手がかりにしながら、順番に折っていくことで理解が進むのです。

自分とこどものタイプを理解する

もちろん人はみな、どちらの能力も使っています。
ただ、どちらのほうが優位であるかを意識することで、自己理解も進みます。

私は継次処理が得意なので、以前は、教えるときも自分が理解しやすい方法で教えてしまいがちでした。
しかし、このような認知処理タイプを理解することで、その子に合った学習方法を考えることができるようになりました。

また、自分のタイプも把握し、その違いを認識しておくことで、言葉がけの方法もかわります。

同時処理タイプの子には、イメージしやすく結論から伝える。
継次処理タイプの子には、ひとつひとつていねいに説明する。

こんなことを意識していくことで、こどもの学びはぐんと進んでいきます。
ぜひみなさんも、認知処理のタイプを意識してお子さんの学び方を工夫してみてくださいね。

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