前回、スペシャルタイムで「親がしてはいけないこと」について書きました。
今回は、スペシャルタイムで「親が子どもに接するときの会話のスキル」についてまとめてみたいと思います。
スペシャルタイムで身につく会話のスキル
①子どもの行動を賞賛する(ほめる)
ほめるとは、「上手」とか「すごい」など優れていることを伝えることだと思われがち。
ですが、そればかりではなく「うれしい」という気持ちや「ありがとう」というお礼を伝えることも賞賛にあたります。
はじめは「上手!」「すごい」「ありがとう」(一般的賞賛)
とほめていくことで子どもは「自分にはできることがある」と自信をもっていきます。
子どもが少し大きくなってきたら、
「はさみで上手に切れたね」
「静かに遊んでいてくれてありがとう」
など、具体的にわかりやすくほめていきます。(具体的賞賛)
するとそのほめられた行動が増えていき、子どもの自尊心も高まります。
②子どもの言葉を繰り返す
こども:「アンパンマン」
おとな:「アンパンマンの絵本だね。」
このように、ことばを繰り返すことであなたの話を聞いているよというメッセージを子どもに送ります。
そして、自分の発した言葉におとなからの反応があることで、子どもの発語する力は上がっていきます。
③子どもの行動を実況中継する
「リンゴをクレヨンで赤く塗っています」
「今、くるまを3台ならべました」
こんなふうに子どもの行動をそのまま実況中継してみましょう。
そのことで、子どもには親が自分に注目し容認されていると感じます。
また、行動を細かく実況中継することで、子どもの語彙が増えていき概念も学んでいくことができます。
④親がスペシャルタイムを楽しむ
この特別な時間を親が楽しむ、ここが一番大切なポイントです。
でもはじめは、ぎこちなくなってむずかしいと感じるかもしれません。
・笑顔をつくる。
・声のトーンは柔らかく少し高めに。
・ゆっくりとした動作を心がける。
まずは形として、こんなことに気を付けてみてください。
すると、不思議と楽しい気分になってきます。
楽しい雰囲気の身体をつくると、脳は勝手に楽しいと判断するからです。
スペシャルタイムは親にとっても特別な時間
子育てのスキルとして知っていてほしいことは色々あります。
でも、子育ては教科書通りにそれをやらなくちゃと肩ひじを張ることではありません。
疲れていたら無理をしない、頑張らない。
義務感が見え隠れしてしまうと子どもには敏感に伝わります。
実はスペシャルタイムでも、一番大切なのは親であるあなたなのです。
あなたが安心していること、楽しいと感じていること、幸せだと感じていること。
そんなあなたと過ごせればどんな形でもそれは子どもにとって特別な時間。
一日にたった5分間のスペシャルタイム。
会話のスキルも身に着け、親子で幸せな時間を過ごしてみてくださいね。
参考
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