女性活躍が叫ばれ、母も仕事をするのが当たり前のように言われる時代。
でも、家事、育児、仕事、学校行事、習い事…
とにかく毎日忙しくて、時間がないと感じているお母さんも多いのではないでしょうか。
そんなあなたにお知らせしたいのが、「スペシャルタイム」です。
忙しいときに子どもにやってしまいがちなこと
小さいときから、子どもと向き合う時間をつくることは大切ですよね。
でも実際には
「ママーこっちにきて」「今、忙しいの分かるでしょ。」
「あー、水こぼしちゃった」「何やってるの!」
子どもと話はするけれど、内容は全部、親からの指示になってしまっていたり。
兄弟がいると、2人同時に話しかけられて、結局2人とも怒ってしまうなんてことも。
そんな時、ぜひ試してほしいのが「スペシャルタイム」なのです。
スペシャルタイムの過ごし方
スペシャルタイムとは、親子が2人だけで過ごす「特別な時間」のこと。
PCITという親子の相互交流によるセラピーの中で紹介されています。
これは、なんと1日たった5分でいいのだとか。
この時間は、できるだけ毎日同じ時刻がいいそうです。
スペシャルタイムの間はテレビ、電話、YouTubeなどの邪魔が入らないようにします。
場面を設定することが大切なので、まず
「これからスペシャルタイムを始めます。ここにあるものでなんでも自由に遊んでいいよ」
と子どもに話します。
5分間タイマーをかけておいて時間が来たら
「はい、おしまい」と終わりにします。
スペシャルタイムで親がしてはいけないこと
実はスペシャルタイムでは、親がしてはいけないことがあります。
それは次の3つ。
- 子どもへの命令 提案
一緒に遊んでいてもつい、親はいろいろリードしたくなるでしょう。
でもあくまでも主役はこども
「積み木をちょうだい」なども「命令」になるし、
「ここは黄色でぬったらどうかな」などという「提案」もしないのです。
- 子どもへの質問
スペシャルタイムでは、親は質問もしません。
「なにを作っているの?」「どうしてこれをつくったの?」
「ここをきれいにしたらみんなが気持ちいいと思わない?」
など、単に情報を求めるためのものや、本当は命令であるような質問。
ある研究結果では、親子の会話の6割以上は親からの質問なんだとか。
事情聴取ではないのですから、質問ばかりされたらつまらないですよね。
- 子どもへのダメだし 禁止
「そんなことをしてはダメ」「走らないで」「まちがってるよ」
ルールをおしえたり、してはいけないことを教えるのはとても大切なことです。
でも、「ダメ」だけだと、どうすればいいか子どもにはわからないし、自尊感情もさがります。
「ダメ」のかわりに「どうしたらいいか」を言葉にして伝えましょう。
「走らないで!」のかわりに
「歩きましょう(^^)」と伝えればいいのです。
発達障害のある子や思春期のコミュニケーションに
スペシャルタイムで親がしてはいけないことが決められている理由。
それは、親が子どもに権力を振るわない子育てをするためです。
このスキルは、発達障害のある子や思春期の反抗にもとても効果的です。
特に思春期の子どもたちは、権力や押し付けに敏感に反応するもの。
1日たった5分だけ、親がしてはいけないことを気を付けるだけでだいぶ変わってきます。
長い時間である必要はないのです。
短くても子どもが満たされたと感じられる時間を過ごせれば、親子が仲良くなれます。
いかがだったでしょうか。
次回は、「では、スペシャルタイムで親はなにをするのか」という内容を書きますね。
参考
1日5分で親子関係が変わる!育児が楽になる!PCITから学ぶ子育て
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