「ついカッとなってしまった」「あんなに怒るつもりじゃなかったのに…」
日常生活で、怒りをコントロールできずに後悔することはありませんか?
心理学では、怒りは“二次感情”と呼ばれることがあります。
これは、怒りの下に“本当の感情”が隠れているという考え方です。
今回は、心理学の視点から怒りの仕組みと、その背景にある感情を解説します。
怒りはなぜ「二次感情」と呼ばれるのか
怒りは、出来事に直接反応して生まれるわけではなく、
不安・悲しみ・寂しさ・恥ずかしさなどの一次感情が引き金となって現れることが多いからです。
たとえば…
- 子どもが言うことを聞かないとき、「子どもが将来困るのではないか」という不安がある
- 上司に注意されたとき、「自分自身を否定されたように感じた」という恥ずかしさがある
この“一次感情”をそのまま表に出すのは恥ずかしい、弱い自分を認めたくない…
そもそも怒りがわくスピードはとても速いので、一次感情があることに気づかない場合も多いのです。

怒りが生まれる心理学的メカニズム
心理学的には、怒りは以下のステップで生まれます。
- 出来事(トリガー)
例:同僚に約束を忘れられる - 一次感情の発生
「大事にされていない」という悲しみや失望 - 思考の変化
「なんで忘れるの?」「私のこと軽く見てる」などの評価や解釈 - 怒りとして表出
声を荒げる、態度に出すなどの行動
この流れを知ることで、「怒りは突然湧くもの」ではなく、
感情の連鎖の結果だと理解できます。
怒りをコントロールする第一歩は「一次感情」に気づくこと
怒りを抑えるためには、表に出た怒りの下にある感情を探すことが重要です。
- 「本当は何を感じていたのか?」
- 「どんな思いが傷ついたのか?」
たとえば、子どもに対して怒鳴りそうになったとき、
「私はこの子に安全でいてほしい、だから心配だったんだ」
と気づければ、冷静に伝える行動に切り替えやすくなります。
まとめ
- 怒りは多くの場合、一次感情の上に生まれる二次感情
- 背景には不安・悲しみ・寂しさ・恥ずかしさなどが潜んでいる
- 怒りをコントロールするには、自分の一次感情を知ることが大切
怒りを正しく理解すれば、人間関係のトラブルを減らし、
より穏やかな毎日を過ごせます。
怒りの正体は隠されている自分の本当の気持ち。
冷静に優しく、自分に問いかけてみてくださいね。
次回は「怒りが爆発する前にできる3つの予防法」をお届けします。
今日の内容とあわせて、怒りとの付き合い方を深めていきましょう。
💌 怒りの奥にある“本当の気持ち”に気づくと、人間関係も自分の心もぐっとラクになります。
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