なぜEQ(感情)を学ぶことが、子育てに必要なのか 毒親にならないための秘訣とは

「毒親」という言葉をご存じでしょうか。

毒親とは、子供を支配し、価値観を押し付け、精神的または身体的な悪影響を与える親のことを指します。
ここでは、毒親にならないために知っておいてほしい、EQを高める子育てについてお話します。

毒親をうむ背景にあるもの

毒親がうまれるその背景に、今までの日本の教育によって培われた価値観があるといわれています。

伝統的な日本の教育では、親からの指示や規範を従順に守ることが重視されてきました。
つまり、子どもの自由な自己表現や感情表現は、なるべく抑えるほうがよいとされてきたのです。

その結果、「○○すべき」「○○せねばならない」と、親が子どもをコントロールするような育て方をしてしまいがちでした。

しかし、そのような過度な親の支配や価値観の押し付けの結果、子どもは本当の気持ちを表現することができなくなってしまいます。

自分の感情がわからない

今まで、親との関係に悩んできたという人の話をたくさん聞いてきました。
その人達が、一様に口にするのが「自分のことがよくわからない」という言葉です。

自分はどんな性格なのか
どんなことが好きで、だれと気が合うのか
いったい何をしたいのか…

そして親になると、子育てするうえでも迷いがうまれてしまうといいます。
なぜそうなってしまうのでしょう。
それは、自分の感情(気持ち)について、学ぶチャンスがなかったからなのです。

EQについて学ぶことで感情が理解できる

この問題を解決するためには、親が、EQ(感情の知性)を高める子育てをしていくことが必要です。

EQ、すなわち感情の知性は、個人が自己や他者の感情を認識し、適切に対処する能力です。

EQについてはこちらもご覧ください
EQっていったいなんだろう?子育て中の大人がEQを高めるメリットとは

子育てにおいては、親が自らの感情を理解し、子どもの感情に対して敏感になることが重要です。

しかし、私たちは今まであらためて「感情」について学ぶことは、ほぼありませんでした。
それどころか「感情」を素直に表すことは、大人としてはずかしいことだと言われています。

でもその結果、自分の感情に気付くことができず、いやなこともいやだと気づけず
無理を重ねてしまうという結果がうまれています。

だから、毒親と言われる親たちも、自分が子どもに負担を与えてしまっているとは思っていない。

親自身が古い価値観に縛られていて、どう子どもに接していいのかわからないという人が実はとても多いのではないかと思います。

EQ子育てレッスン

子どもを育てるお父さんお母さん、そして私たち大人が今、もう一度、価値観を見つめなおすときなのではないでしょうか。

EQを高める子育てを学ぶことで、親がまず自己理解を深めることができます。感情について深く理解していくことで、子どもの気持ちがわかるようになり、また、このようなレッスンを通じて、社会全体で毒親の問題に対処する土台が築かれるでしょう。

今こそ、私たちは「感情」について学び、自己理解を深めていくときです。
社会全体で古い価値観にとらわれることなく、柔軟かつ包括的な考え方を広めていくこと。
EQを学ぶことで、毒親の連鎖を断ち切り、思いやりのある子を育てていきましょう。


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