「うちの子は言いたいことが言えないから、いつもお友達のいいなりになってしまっているんじゃないかしら」
こんな心配をしているお母さんはとても多いものです。
自己主張が強すぎても困りますが、いざというとき自分の意見をきちんと言える子になってほしいですよね。
なぜ言いたいことが言えないのか、その3つの理由と対処法について説明します。
理由その① 言いたいことがあるがことばにできない
こどもが言いたいことが言えないのは、まだ知っていることばが少なすぎるのかもしれません。
誰かに何かを言うというのは「自己主張をする」ということですよね。
「何かしてほしい」「やめてほしいことがある」
自己主張したいときは、大抵この2つのどちらかの行動を相手にとってもらいたいときです。
例えば、子どもの場合は自分が遊んでいたおもちゃを他の子が勝手に持っていってしまったときなどが考えられます。
こんな場面になったときに、言いたいことが言えない子は、ことばがでなくて我慢してしまうことが多いのではないでしょうか。
そのときに
「そのおもちゃは今僕が使ってたんだ。返してくれる?」
などのように、どう伝えたらいいのかを教えます。
また普段からいろいろな場面に触れることも大切です。
「絵本の読み聞かせ」を行うことは、色々な場面でどんなことばを使うのかが体験できるので、ぜひお薦めです。
理由その② 言うのがはずかしい
こどもには、いろいろなタイプの子がいます。
人前で何かを言うのが恥ずかしいと思う子もいるのです。
このタイプの子に
「言いたいことをはっきり言いなさい」
と無理強いするのは、あまりおすすめできません。
まずは、お母さんや家族や先生、まわりに信頼できる大人の人を少しずつ増やしていきましょう。
そしてその人たちには、なんでも話すことができるという環境をつくってあげてください。
安心できる環境で自分の意見を言う経験をかさねていくことで、だんだんと自己主張ができるようになっていきます。
理由その③ 相手に気を使いすぎて言えない
「こんなこと言ったらお友達に嫌われちゃうのではないか」
「自分が我慢すればいいんだから」
こんなふうに考えてしまい、自分の意見が言えない子がいます。
このタイプの子の特徴は、もともと人に対して優しいということ。
でも、言いたいことを我慢していると、ストレスがどんどんたまっていってしまいます。
もし、うちの子はこのタイプだなと感じた時は、大人の接し方を見直してみてください。
こどもの意見を否定したり、大人の意見を一方的に押し付けたりしていないでしょうか。
そもそも、人によって考え方は様々であるはずです。
自分の意見とお友達の意見がちがっていてもあたりまえですよね。
だから、もしお友達と違う考えを持っていたとしても、自分の意見を言うことは悪いことではないと伝えてあげてください。
伝え方を学んでいこう
言いたいことが言えない子の3つの理由、いかがだったでしょうか。
こどもをよく観察し、安心して自分の意見を言える環境をつくってあげてほしいと思います。
また上手に自己主張をするには、その伝え方を学ぶということも大切です。
上手な伝え方には「アサーション」という方法があります。
「アサーション」については、ぜひこちらからご確認ください。
→子どものためのアサーショントレーニング① 自己主張の3つのタイプとは
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