「ありがとう」と「ごめんなさい」
この二つの言葉は、人との関係をスムーズにする魔法の言葉ですね。
でも
「うちの子、なかなかありがとうって言わない…」
「ごめんなさいを言わせようとすると、かたくなに黙ってしまう…」
そんなお悩みを持つお母さんも多いのではないでしょうか?
子どもにとって「ありがとう」や「ごめんなさい」は自分の気持ちを表すための大事な言葉。
無理に言わせるのではなく、自然と伝えられるようになるためのポイントを押さえることで、子どもが心からの言葉として言えるようになっていきます。
今回は、子どもが「ありがとう」「ごめんなさい」を素直に言えるようになるための具体的な方法をご紹介します。
1. 「ありがとう」は気持ちのキャッチボール
「ありがとう」は、人とのつながりを深める大切な言葉です。
しかし、小さな子どもは、何かをもらったり助けてもらったりしても
自分から「ありがとう」と言うのはむずかしい場合があります。
それは「感謝の気持ち」自体をまだ十分に理解できていないからです。
「ありがとう」を自然に言えるようになるためのステップ
①大人がよく「ありがとう」と言う
子どもは大人の言葉や行動を見て学びます。
大人同志も、お互いに
「荷物をもってくれてありがとう」
「お仕事がんばってくれてありがとう」
と、積極的に感謝を伝えあいましょう。
②「ありがとう」と言う理由を具体的に伝える
大人から子どもにも、積極的に「ありがとう」と伝えましょう。
その時
「お手伝いしてくれて助かったよ、ありがとう」
などのように、何に対して感謝しているのかを伝えると、子どもも理解しやすくなります。
③子どもが「ありがとう」と言ったら共感する
「今、ありがとうって言えたね!優しい気持ちが伝わったよ」
と、言えたことを認めることで、子どもは
「ありがとうを言うことって大切なんだ」
と実感できます。

2.「ごめんなさい」は強制しないことが大切
子どもが誰かに迷惑をかけたとき、つい
「ほら、ごめんなさいしなさい!」
と、言ってしまいがち。
しかし、理由を考えずに無理に言わせてばかりいると
「ごめんなさい」
が、心からの言葉にはなりません。
「ごめんなさい」を心から言えるようになるための方法
あやまる前に気持ちを整理する
まず、子どもが自分のしたことを理解できるようにうながしましょう。
例えば
「お友だちが悲しそうな顔をしているね。どうしてだと思う?」
このように、気持ちを言葉にすることで、
「相手にいやな想いをさせたこと」
に気づく機会を作ります。
謝罪の方法は「ごめんなさい」だけじゃない
子どもによっては、かたくなになってしまい
「ごめんなさい」を言うことがむずかしい場合もあります。
そのときは、無理せず、代わりに相手を気づかう言葉や態度を示せるようにしましょう。
例えば、物を貸してあげる、手伝ってあげるなど。
「ごめんなさい」以外のやり方でお友達を気づかう方法を伝えてみてください。
親も「ごめんなさい」を大切にする
親自身も子どもに対し
「さっき怒りすぎちゃったね、ごめんね」
など、きちんと「ごめんなさい」を伝えましょう。
大人の行動を見ることで、子どもも自然に「ごめんなさい」を言えるようになります。

「ありがとう」と「ごめんなさい」は人間関係の基本
「ありがとう」と「ごめんなさい」は、どちらも相手との関係をよいものにする大切な言葉です。
この二つが自然に言える子どもは、人と関わる力が育ち、やがて自立した大人へと成長していきます。
大切なのは、無理に言わせるのではなく、子ども自身が心から伝えたくなるような環境を作ること。
親子の会話の中で、「ありがとう」と「ごめんなさい」が自然に交わされるようになること。
その中で、子どもはその大切さを自然に身につけていきます。
子どもの自立に向けたファーストステップ
「ありがとう」と「ごめんなさい」を素直に言える心を育んでいきましょう。
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