前回のブログでは、子どもとの関係づくりに有効なスペシャルタイムの過ごし方で、
会話のスキルも身に着けられるというPCITの考え方についてお話しました。
今日は、子どもにいうことを聞いてもらえるようになる効果的な指示の出し方についてお伝えしていきます。
初めから指示をだしてもうまくいかない
子どもには素直に指示を聞いてほしいですよね。
でも、大人がいつも指示ばかり出していると、子どもは言うことを聞きません。
まずは、子どもとのスペシャルタイムを積み重ねて関係をつくることが大切。
そうすることで、子どもは満たされ万能感をもちます。
でも、その万能感を持ったままだとわがままになり王様のようにふるまうようになってしまいます。
効果的な指示を出し子どもに従わせることにより、その万能感を適切な程度にけずっていくのです。
効果的な指示をだす3つのポイント
ではどうしたら子どもは素直に言うことを聞いてくれるのでしょうか。
そのために気を付けるポイントが3つあります。
①はっきり言い切る!
直接的とは、質問や提案の形ではなく「○○してください」と言い切る形をとることです。
「いすに座ってくれるかな?」
この言い方はNGです。子どもは「イエス」か「ノー」を選択できる。
嫌ならやらなくてもいいのかなと思いますよね。
「いすに座ってください」「いすに座ります」
このように言い切る形をとることで、子どもの混乱をさけることができます。
②「~してはいけません」ではなく「~してください」
子どもに指示を出すときに
「○○してはいけません」と、否定形の言葉を使うことが多いですよね。
でもこれもNGです。子どもの行動を批判するだけになってしまうからです。
「走らない」→「ゆっくり歩いてください」
のようにしてほしい行動を指示します。
子どもが何をしたらよいのかが伝わるように指示することがポイントです。
③落ち着いた声で言う
大声を出したり強い口調で指示すると、子どもは言うことを聞きます。
ですが、それはその指示の内容を理解したわけではなくただ怖かったからです。
また怒鳴ったり、怒ったりするときだけ指示をきくことを学習してしまうと集団生活に入ったときに怖い先生のいうことしかきかないということにもつながります。
指示をだす大人が、礼儀正しく落ち着いた態度で子どもに接すること。
そうすることで子どもは指示の内容を理解し、耳を傾けるようになっていきます。
メリハリをつけた対応を
子どもとは仲良く過ごしたい。
でもルールは身につけさせなくちゃいけないとも思う。
子育ては、本当に毎日がトライアンドエラーの連続ですよね。
子どもに寄り添いながらも、ここぞというときにはちゃんと指示が出せるようになれたら本当に毎日が楽になります。
指示を出すのは、本当に必要だと思うときだけに。
そして、子どもが素直に聞いてくれたら
「聞いてくれてありがとう」
という言葉を忘れずに伝えてあげてくださいね。
参考
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