いやいや期。こどもが、おとなのいうことをなんでも拒否する時期です。大変ですよね。
「ごはんにしよう」「これは食べない」
「このシャツにきがえようね」「やだー」
「さあ、おでかけしよう!」「いかないの!」
…とてもイライラします。
なぜいやいや期のこどもは、拒否ばかりするのかその理由と、
いやいや期をのりきるための対処法をおしらせします。
いやいやは自我の芽生え
「いやいや期」がはじまるのは一般的には2歳ごろといわれています。
このころには自我が芽生えてくるこどもが多い。
「自我」とは簡単にいうと「じぶん」のこと。
お話しすることのできる「じぶん」
手や足を動かしたりすることのできる「じぶん」
場所を移動したり、ものや動かすことができる「じぶん」
「じぶん」と「ママ」や「パパ」(他者)とはちがう
こんなことに気づき始めるころ
これが「自我の芽生え」です。
なぜ自我の芽生えがいやいやにつながるのか
自我の芽生えにより、こどもは
「じぶんでできる!」という気持ちを強くもつようになります。
「できる」ことがうれしくてたまりません。
「じぶん」できめて、「じぶん」がやりたいのです。
それが「他人」から言われたことに従うのはつまらないという思いになり、「いやいや」につながります。
しかしこの気持ちは、こどもの発達という視点からみると、とても大切な感情です。
ここで、この気持ちを押さえつけすぎてしまうのはあまりおすすめできません。
なぜなら、無理やりおさえつけてしまうことにより、「自我」が弱い子になってしまう可能性もあるからなのです。
ではどうすればよいでしょうか。
いやいや期をのりきるおすすめの3つの対処法
私がおすすめする対処法はこちらの3つです。
1.2つの選択肢をだして子どもにえらんでもらう
例えば、洋服をなかなか着替えないとき
「この青いシャツとこのチェックのシャツ、どっちにする?」
などと、選択肢を与え選んでもらうというやり方です。
着替えることが前提になるうえ、選ぶのは「じぶん」なので
「じぶんがきめたい」気持ちも満たすことができ、拒否しないで行動してくれます。
2.次になにをするか事前に告知しておく
例えば
「○○の曲がながれたらごはんをたべるよー。」
などのように事前に告知して、お約束をしておきます。
そして、頃合いを見て好きな曲などを流し、時間になったことを知らせます。
事前に知らされていることで、見通しがつき、自分から行動することができるようになっていきます。
3.普段の何気ない行動をとにかくほめる
こちらはわたしがおすすめする一番の対処法です。
それは、こどもが普段がおこなっている何気ない行動をみつけ、ほめるということ。
こどもはいつも認められたいと思っています。
特にいやいや期のこどもはじぶんが何かをできるということがうれしくてたまらないのです。
おとなからすれば、当たり前のように思えるようなことでも、こどもにとってはひとつひとつが新しい経験の積み重ねです。そこを丁寧にみつけてあげてひとつひとつほめていきます。
「おはようって上手に言えてすごいね!」
「ママってよんでくれてありがとう」
とにかくほめること。
認められることでこどもの自己肯定感ははぐくまれていきます。
すると多少のいやいやはあっても、「○○ちゃんできるよね」の一言で行動できるようになるのです。
まとめ
いやいや期をのりきるための、わたしがおすすめする対処法はこちらです。
- 2つの選択肢をだして、こどもに選んでもらう
- 次になにをするか、事前に告知する
- 普段の何気ない行動をほめる
いかがだったでしょうか。こどものいやいや期、成長の証でもあったのですね。
「じぶん」でやりたいという気持ちを尊重しつつ、自律した心も育てられるように今回の記事がすこしでも参考になればうれしいです。
大変な時期ですが、押したりひいたり。
ぜひ、いろいろ試して少しでもこの時期を楽しんでみてください。
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