はじめまして
「感情教育を伝える公認心理師」島沢照美です。
子育てに関わる人に「感情教育」を提供し、多様性を受け入れ、思いやりある子どもたちを育み、
社会全体の豊かなコミュニケーションに寄与することを「使命」としています。
「不登校」「いじめ」「うつ」「ハラスメント」
なぜ、今、このような悲しい出来事ばかり起きているのでしょうか。
そのヒントは、今まで私たちが受けてきた「教育」にあると私は考えています。
学校教育は
IQ(知能指数)で表される評価主義。
他人と比較され、順番をつけられ
画一的な授業で周りからはみ出さないようにと教育されてきました。
そしてその結果
違いを排除する空気がうまれ、生きづらさを感じる人が増加してしまったのです。
だからこそ、
今必要なのは
「感情の教育」
子どもたちのIQを高めるのでは無く
EQ(感情の知性)を高めていくことが
現代の必須課題なのです。
ではなぜ私が、この仕事をするようになったのか、今までの経緯をお話します。
心身の様々なセラピーを学ぶ
大学では心理学を専攻。
母の影響で、茶道、華道、書道も習い、それぞれ師範を取得しました。
その後金融機関に就職したあと、結婚、出産をむかえます。
ところが私は妊娠時に少し体調をくずしてしまったのです。
そして、そのことをきっかけに、小さいころから漠然と抱いていた身体と心への興味がまたふつふつとわいてきました。
様々な整体、マッサージ、リラクゼーションなどに足繁く通いました。
すると身体が楽になり、気持ちも楽になります。
そのうちに今度は、人に施術ができるようになりたいと思うようになりました。
そこでアロマオイルトリートメントやリンパケアセラピーなどの身体のケアの資格を取得。
また、傾聴やコーチングも学び、その資格を活かしてボランティア活動をしました。
それは幼児の預かりや、産後の母親や高齢者の傾聴。
そしてそこで肩や背中、手や腕などの身体のケアなども加えます。
すると、はじめはつらそうだったみなさんがだんだんと元気になっていくのです。
そのことがとてもうれしく、楽しくてやりがいを感じていました。
障害をもつ方へのカウンセリングを経験
そのころ職場で悩み相談をうけることが多くなり、私は産業カウンセラー資格を取得します。
そしてその資格取得のための講座で、発達障害や知的障害をもつ人の支援の仕事をする方々と出会いました。
資格取得後、その中のひとりの人から発達障害をもつ人のカウンセリングをしてほしいと依頼をうけたのです。
こうして私は障害をもつ成人の方のカウンセリングを行うようになりました。
カウンセリングの中で語られた悩みには、共通して小さいときからの環境が関係していました。
家庭、学校、人との関係。
成人のカウンセリングを行ううちに私は、今、発達障害や知的障害をもつ子どもの支援の現場はどうなっているのかを知りたいと思うようになりました。
発達障害のある子への学習支援、心理支援
そこから、小中学生にむけた学習支援をおこなうスクール、放課後等デイサービス、訪問カウンセリングや訪問学習サービスなど、障害専門の民間事業所での勤務をかさねていきました。
また、平行して身体のケアをする施設で、マッサージなどの仕事もしていました。
発達障害学習の方法は、それぞれの事業所により独自の工夫があります。
また支援方法もいろいろな切り口があります。
各事業所での経験は、その子にあったやり方でとても効果があがる場合も多く、やりがいがありました。
しかし一方、お子さんの年齢があがればあがるほど、問題を抱えてしまう場合が多かったのも事実です。
幼児へのことばのセラピー(ABAセラピー)
その後私は、幼児への応用行動分析(ABAセラピー)をおこなう事業所でセラピストとして勤務するようになりました。
自閉症のお子さんのことばを引き出しコミュニケーション能力をあげるためのセラピーを行います。
こちらでは、お子さんの年齢が低いため、成長をご家族と一緒に見守っていくことができました。
ご家族もお子さん自身も安定していく様子をみて、やはり、支援はご家族にもむけて行えるといいと実感しました。
また小さいお子さんの「認知」能力の発達がそれぞれ違うことが、とても興味深かったのです。
脳科学の学びと認知症介護
そしてこの時、脳科学や認知について学び、脳の発達と、身体との関係の深さにも注目するようになりました。
またそのころ私は家庭内では、認知症介護の問題を抱えるようになっていました。
結婚当初から同居していた義父母が2人とも認知症になってしまったからです。
今まで赤ちゃんから幼児、児童と認知をあげていく学習にとりくんできた私は、今度は高齢者の「認知」能力について、考えるようになりました。
高齢者と幼児の違いこそあれ、両者には共通する部分も多くあります。
この時私は、高齢者も幼児発達もみているという経験をフルに活用して
幼児に対しては「機能をできるだけひきあげる」
高齢者に対しては「機能をできるかぎり維持する」
を目標に取組んでいました。
ご相談および個別療育の教室をはじめる
その後、認知症介護で自宅を離れるのがむずかしくなったこともあり、私は自分で小さな教室をひらくことにしました。
名まえは「発達相談教室”HOME”」です。
今まで幼児から成人までの支援を行ってきて、やはり、幼児期のご家族から支えていきたいとの想いから、教室は幼児対象の個別療育。
あわせて、ご家族からのご相談にも力をいれました。
また教室と平行して、放課後等デイサービスなどの事業所において、支援者にむけたアドバイスや研修を行いました。
認知行動療法(CBT)との出会い
ただ、支援する立場、支援を受ける立場、両方を経験してみて思うことがあります。
それは
①支援者の支援は一時的、家族の支援は常時、またはある意味持続的である
②支援者は有償、家族は無償である
ということです。
つまり経済的なことも含め、常時、様々な問題と向き合わなくてはならないのが家族なのです。
このような環境では当然、家族は大きなストレスを抱えることになります。
もちろん自分も大きなストレスをかかえていた私は、認知行動療法(CBT)の第一人者である大野裕先生のもとで学ぶようになりました。
そしてCBTストレスカウンセラー資格を取得しました。
また合わせてはじめての心理学の国家資格である「公認心理師」も取得。
認知行動療法は、「なにか困難にあったときにそれに向き合い、乗り越えるための心の力を育てる方法」です。
また「上手にストレスを回避し、問題解決にむかっていく力を育てる方法」でもあります。
認知行動療法では「身体」と「心」、「考え」と「行動」は互いにつながっていると考えています。
多方面からみて、あせらずに問題にアプローチしていくことが大切なのです。
ご家族の不安、ストレスの対処法としてももちろん有効ですし、発達障害をもつ人たちのお困り感に対応するための方法として大きく注目されています。
私も、自分を楽に生きられるようにしてくれた認知行動変容アプローチを、多くのみなさんにお伝えしたい。
心を整え自分らしく生きていくためのお手伝いをしたいと強く感じるようになりました。
ご家族や教育者のための感情教育
そして今
親や教育者にむけて感情教育講座やセミナーを開催しています。
受講生からは、
「感情」のメカニズムがわかり、感情に振り回されることがなくなった
子育てに自信が持てるようになった
子どもたちが思いやりある行動をとれるようになってきた
などうれしいお声を多数いただいています。
多様性をうけいれるコミュニティをつくるために
このような感情の教育が浸透していけば、共感性の高い思いやりの心をもった子どもたちが増えていきます。
そしてその子たちが大人になるころには、幼い子、高齢者、障害の有無などの垣根を超えたボーダーレスな社会がつくられるでしょう。
全ての人が安心してすこやかに暮らせる社会をめざしたい。
EQを高める感情教育の活動を通じて、お互いを思いやり、共に助け合えるコミュニティがつくられていくことが今の私の願いです。
思いやりのある子を育てる感情教育のヒントを毎週お届けしています。
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